さくら荘のペットな彼女見ました。
主人公のツッコミの激しさと数の多さでは、他のアニメの追随を許しません。
笑いあり、サービスあり、それでいてシッカリとした本筋もありと、なかなかバランスの取れた作品。
派手さは無いですが、堅実で丁寧な作りに好感が持てます。
ただ、全体的に既視感があるのは否めない。
学校の寮での共同生活という設定、天才兼問題児というキャラクター、自分の夢に向かって頑張る主人公、
どれをとっても、これといった目新しさは感じないかと。
よく出来ているのに、いまいち話題に上がらない原因はそこにあるかと。
このアニメならではの要素がもう少し見えてくると、評価も上がることでしょう。
❏ JPMS発動!
ラノベ特有の「序盤に話のピークを持ってくるシステム(略してJPMS←私が勝手に命名)」は健在です。
視聴者を惹きつけるという点においては、それも悪くないのですが、問題はピークを過ぎた後の展開。
当たり前なことですが、1巻が売れないとその続きは出ないため、そこに全精力を注ぎ込む。
とっておきのネタがあったとしても、それを使う前に打ち切られたら元も子もないため、出し惜しみをせずに
序盤でどんどん使っていくのが定石だと思われます。
その結果どうなるのかというと、作者が燃え尽き症候群のような状態になり、続きが惰性感満載だったり、
どうでもいいような話がダラダラと続いたり、着地点を見失ってしまったりで尻すぼみで終わっていく。
こればっかりはラノベ業界の構造上の問題なので、いかんともしがたいところ。
もちろん、全てのラノベがそういう作品ではありません。
次から次へと新しいアイデアが生まれて、巻を重ねる毎に盛り上がっていく作品もありますし、そういう作品の
方がアニメ化される率は高いでしょうし。
この作品は、どちらのパターンに属しているのでしょうか。
❏ HMSも発動!
あと、すげー細かいことなので読み飛ばしてもらって構いませんが、モブの使い方が上手い。
ちなみに、ここで言うモブとは台詞の無い背景に映り込んでいるだけの本当のモブの方です。
で、何が上手いかと言うと、手描きのモブとCGのモブを巧みに使い分けています。
モブがたくさん登場するシーン(学校や街中、ショッピングセンター等)では、通常のアニメはモブも背景の
一部として描き込まれていることが多く、ほとんど動くことはありません(京アニ作品を除く)。
不自然ではありますが、以前からずっとそういうものとして見てきていますから、今更そこに文句を言う人は
いないでしょう。モブのクオリティを上げた結果、主要キャラの作画が落ちたら意味ないですし。
最近になって、CG技術の発達により動くCGモブが生まれました。
「パパのいうことを聞きなさい!」というアニメでそれが使用され、その動きのモッサリ感と統率の取れた
歩き方に「ゾンビだ!ゾンビがいる!」という声が多数上がったことは記憶に新しいです。
そして今回、それら両方のモブを同時に使用したハイブリッド・モブ・システム(略してHMS←私が勝手に命名)
が登場いたしました。
どういうことかというと、視聴者の目にとまりやすい近距離のモブには手描きのものを使用し、細部までは
見えない遠距離のモブにはCGのものを使用するという、画期的な使用法を編み出したのです。
CGモブ特有ののっぺらぼう顔の怖さを手前の手描きモブでカバーし、手描きモブの特有の不動さを
奥のCGモブでカバーする。これは、双方の短所を補い合うやり方で、非常に理に適っています。
さらに、CGモブを遠距離で小さく動かすことで、その動きの不自然さもさほど気にならない。
このHMSを使用すれば、今まで以上に自然な雑踏感が出せるので、おそらく今後のモブ界の主流に
なっていくのではないでしょうか。
❏ 介護萌え
本筋ではない部分での話が長くなってしまいましたが、このアニメのデキ自体は決して悪くないと思います。
個性的なキャラクター同士の掛け合いは、単純に見ていて楽しいですし。
あとは、どれだけ視聴者に話題性やインパクトを与えられるかどうか。
今のところ、「介護萌え」がぷちヒットしていますが、それだけではまだ弱い。
地味ながらも個人的には好きな作品なので、密かに応援していきたいと思います。
<追記>
サムゲタン騒動で俄然注目度は上がりました。
話題性やインパクトとは書きましたが、こういうことを言ってたんじゃないんだよなぁ。
おそらく、そんな深い意図はないと思いますよ。過剰に反応しすぎだって。
円盤化する時に修正されるのかな?
さくら荘のペットな彼女公式HP
↑見たくなった方はこちら
<アンケートにご協力ください>
Q.このアニメ感想記事は参考になりましたか?
主人公のツッコミの激しさと数の多さでは、他のアニメの追随を許しません。
笑いあり、サービスあり、それでいてシッカリとした本筋もありと、なかなかバランスの取れた作品。
派手さは無いですが、堅実で丁寧な作りに好感が持てます。
ただ、全体的に既視感があるのは否めない。
学校の寮での共同生活という設定、天才兼問題児というキャラクター、自分の夢に向かって頑張る主人公、
どれをとっても、これといった目新しさは感じないかと。
よく出来ているのに、いまいち話題に上がらない原因はそこにあるかと。
このアニメならではの要素がもう少し見えてくると、評価も上がることでしょう。
❏ JPMS発動!
ラノベ特有の「序盤に話のピークを持ってくるシステム(略してJPMS←私が勝手に命名)」は健在です。
視聴者を惹きつけるという点においては、それも悪くないのですが、問題はピークを過ぎた後の展開。
当たり前なことですが、1巻が売れないとその続きは出ないため、そこに全精力を注ぎ込む。
とっておきのネタがあったとしても、それを使う前に打ち切られたら元も子もないため、出し惜しみをせずに
序盤でどんどん使っていくのが定石だと思われます。
その結果どうなるのかというと、作者が燃え尽き症候群のような状態になり、続きが惰性感満載だったり、
どうでもいいような話がダラダラと続いたり、着地点を見失ってしまったりで尻すぼみで終わっていく。
こればっかりはラノベ業界の構造上の問題なので、いかんともしがたいところ。
もちろん、全てのラノベがそういう作品ではありません。
次から次へと新しいアイデアが生まれて、巻を重ねる毎に盛り上がっていく作品もありますし、そういう作品の
方がアニメ化される率は高いでしょうし。
この作品は、どちらのパターンに属しているのでしょうか。
❏ HMSも発動!
あと、すげー細かいことなので読み飛ばしてもらって構いませんが、モブの使い方が上手い。
ちなみに、ここで言うモブとは台詞の無い背景に映り込んでいるだけの本当のモブの方です。
で、何が上手いかと言うと、手描きのモブとCGのモブを巧みに使い分けています。
モブがたくさん登場するシーン(学校や街中、ショッピングセンター等)では、通常のアニメはモブも背景の
一部として描き込まれていることが多く、ほとんど動くことはありません(京アニ作品を除く)。
不自然ではありますが、以前からずっとそういうものとして見てきていますから、今更そこに文句を言う人は
いないでしょう。モブのクオリティを上げた結果、主要キャラの作画が落ちたら意味ないですし。
最近になって、CG技術の発達により動くCGモブが生まれました。
「パパのいうことを聞きなさい!」というアニメでそれが使用され、その動きのモッサリ感と統率の取れた
歩き方に「ゾンビだ!ゾンビがいる!」という声が多数上がったことは記憶に新しいです。
そして今回、それら両方のモブを同時に使用したハイブリッド・モブ・システム(略してHMS←私が勝手に命名)
が登場いたしました。
どういうことかというと、視聴者の目にとまりやすい近距離のモブには手描きのものを使用し、細部までは
見えない遠距離のモブにはCGのものを使用するという、画期的な使用法を編み出したのです。
CGモブ特有ののっぺらぼう顔の怖さを手前の手描きモブでカバーし、手描きモブの特有の不動さを
奥のCGモブでカバーする。これは、双方の短所を補い合うやり方で、非常に理に適っています。
さらに、CGモブを遠距離で小さく動かすことで、その動きの不自然さもさほど気にならない。
このHMSを使用すれば、今まで以上に自然な雑踏感が出せるので、おそらく今後のモブ界の主流に
なっていくのではないでしょうか。
❏ 介護萌え
本筋ではない部分での話が長くなってしまいましたが、このアニメのデキ自体は決して悪くないと思います。
個性的なキャラクター同士の掛け合いは、単純に見ていて楽しいですし。
あとは、どれだけ視聴者に話題性やインパクトを与えられるかどうか。
今のところ、「介護萌え」がぷちヒットしていますが、それだけではまだ弱い。
地味ながらも個人的には好きな作品なので、密かに応援していきたいと思います。
<追記>
サムゲタン騒動で俄然注目度は上がりました。
話題性やインパクトとは書きましたが、こういうことを言ってたんじゃないんだよなぁ。
おそらく、そんな深い意図はないと思いますよ。過剰に反応しすぎだって。
円盤化する時に修正されるのかな?
さくら荘のペットな彼女公式HP
↑見たくなった方はこちら
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