夜ノヤッターマン見ました。
  《作品概要》(Wikipediaより抜粋)
伝説のヒーロー・ヤッターマンが悪のドロンボー一味との戦争に勝利し、デッカイドーに作った国ヤッター・キングダムは、かつてヤッターマンが持っていた正義の心は既に忘れ去られ、人々にとって住みにくい国になっていた。
ヤッター・キングダムの対岸にある辺境の小さな村で生まれ育った少女・レパードは、ヤッターマンは正義の味方であるとともにヤッター・キングダムが天国のような国と信じ、不治の病に侵された母・ドロシーを治すべく助けを求めに向かうが、ヤッターマンに突然発砲されたうえに追撃される。そして治療の手だてがなくなったドロシーはそのまま帰らぬ人となる。
この出来事から、罪なき困っている人を見捨て自分たちだけがいい生活をしているヤッターマンこそが悪であり、それに立ち向かっていた先祖のドロンボー一味が正義と考えるようになったレパードは、自身の先祖である女リーダーの名「ドロンジョ」を名乗り、先祖の部下だったボヤッキーの子孫・ヴォルトカッツェと、もう一人の部下だったトンズラーの子孫・エレパントゥスと新生ドロンボー一味を結成。ヤッターマンにお仕置き(デコピン)をするためヤッター・キングダムへと乗り込む。

 ❏ 大人向けヤッターマン

これまでのヤッターマンのイメージとは180度違う作品です。
「ヤッターマン」という名前を聞くと、どうしてもお子様向けというイメージが強いですが、このアニメは
かなり大人向け。
「夜ノ」というのは「大人の」という意味だったんですね。
細かいことになりますが、正確には「夜ノドロンボー」ですよね。
それだと余計に分かりにくくなるので、これでいいのかな。





amazonインスタントビデオなら、見逃し最新アニメが105円~で見られる!

今回はリメイクではなく、続編と言った方が良いかもしれません。
ただ、直接的な続編というよりは、スピンオフ的な感覚。
ファーストガンダムにおける∀ガンダムやGのレコンギスタの関係性に近い。

コメディー要素もそれなりにありますし、主人公がロリなのにお色気要素もあります。
ですが、全体的にはややシリアス。

 ❏ 正義とは何かね?

これまでのヤッターマンと一番異なるのは、ドロンボー視点だということ。
ヤッターマンとドロンボー一味の正義と悪が逆転しています。
逆転というのは大げさかもしれませんが、立場によって己の中の正義は変わるという、正義の在り方に
ついて問う作品です。

そういう設定自体はガンダムを始めとした戦争モノに多いので、新鮮というほどではないかと。
ですが、本家ヤッターマンが有無を言わさないくらい勧善懲悪なアニメなので、ヤッターマンでそれを
やることに意義があります。

ただし、ドロンボー側を完全な正義としてしまうと、単に立場を入れ替えただけで本質的な部分では
何も変わりません。
なので、ヤッターマン側の事情(正義)も明かされることで「正義の在り方」というテーマが成立する
ことになります。

ヤッターマンとドロンボーのどちらの正義が正しいのか?を、視聴者も一緒に考えることのできる
展開を期待したいところ。

 【まとめ】

当時、リアルタイムでヤッターマンを見ていた世代は、かなりいいお歳なので、その層が
メインターゲットとは言えないでしょう。
絵柄的にも、だいぶ今風ですし。
なので、再放送で見ていた世代やリメイクを見ていた世代向けだと思われます。
というか、そんなに深い繋がりがある訳でもないですし、だいたいのことは作中で説明してくれるので、
何となく知識がある程度でも十分見ることができます。
知っていればより楽しめる、という感じでしょうか。

タイトルで若干損している感じはしますが、中身は結構面白いです。
ヤッターマンはタツノコプロの看板アニメなので、ヤッターマンを悪(現時点では)として登場させることに
少なからず抵抗はあったと思います。
それを乗り越えて吹っ切れたからこそ、全く新しい形のヤッターマンが出来上がりました。

正直なところ、もっと早くそれをやって欲しかったですが。



↑夜ノヤッターマンが気になる方はこちら



<アンケートにご協力ください>
Q.このアニメ感想記事は参考になりましたか?






この記事に共感できた方は、下のSNSボタンより拡散してください。