デス・パレード見ました。
  《作品概要》(Wikipediaより抜粋)
「いらっしゃいませ クイーンデキムへようこそ」 何も知らない二人の客を迎えたのは、不思議な
BAR『クイーンデキム』と白髪のバーテンダー『デキム』。
彼の口から語られるデスゲームへの誘い。やがて剥き出しになる客達の本性。
ゲームの果てに自らを『裁定者』と明かすデキム。裁定者デキムが二人の客へ下す裁定とは…。

 ❏ ダークサイドなダークホース

これもGレコ・暗殺教室とかぶる魔の時間帯に放送しているため、必然的に注目度は3分の1と
なってますが、大人向けの良い作品です。
これはさすがに深夜が適していると思います。
ただ、アニメファンを3局で奪い合っても意味ないんだから、何とかズラせなかったものかね。
「曇天に笑う」のように女子向けで層が違うならまだしも、3作品とも見る層が重なりそうだし。


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元々は「デス・ビリヤード」という名前の「アニメミライ」参加作品だとか。
局も制作会社も、こういう活きの良いオリジナルアニメをもっとプッシュしていかないとイカンでしょ。

簡単に言うと、舞台となるBARでゲームをするだけというシンプルかつ地味な設定。
しかし、その絵面が地味という弱点を補うために、部屋のギミックを無駄に大掛かりにしてみたり、
キャラの動きをデーハーにしたりと、様々な工夫をこらしています。

そして、なによりもゲームを通して人間ドラマを描いているというのが良いですよね。
それも、ややブラックでダークサイドな部分を。
短い時間の間に二転三転四転くらいするので、ちょっとやり過ぎな感じもしますが、人間の汚い部分が
露わになっていく様は、見ていて面白いのでアリ。

あとは、鼻の下が長めのキャラデザが若干気になりますが、評価に影響が出るほどではないです。

 ❏ 若手の育成

前述した通り、元々は若手アニメーターの登竜門である「アニメミライ」に出品した短編アニメが、
偉い人の目に留まりTVアニメ化したそうです。
若手数名で制作したとは思えないクオリティーですよね。

毎回、同じ制作会社の同じスタッフが作ってたら、どんなに頑張っても仕上がりは似てきます。
若い人の新しい感性や意見を取り入れ発表する場が無いと、新しいものは生み出せません。
失敗しても良いから、若い人にもっとアニメを作らせてみたらどうなるのか興味があります。

とはいえ、商業がベースにある以上、アニオリというリスクの大きいものには踏み出しにくい環境に
あるのも事実。
そして、それを打破するために作られたのがノイタミナ枠。
数字が良かろうが悪かろうが、円盤が売れようが売れまいが、アニメの未来のことを考えて、
枠を固定し、新しいものを作り続けるというのがコンセプトです。

日テレも、これを機にアニメミライからTVアニメを作る固定枠を設けてみてはいかがでしょうか?
若手を育成する枠として定着すれば、アニメ業界が活性化しそうな気がするのですが。
目先の利益だけを追求していると、いずれ業界全体が衰退してしまうので、どこかで手を打たないと
いけないと思いますよ。
例え今は利益にならなかったとしても、そこで培ったノウハウの蓄積が財産となり、将来に生きてくる
はずです。


 【まとめ】

ゲームという設定とダークめな人間ドラマという点で、ややカイジっぽさを感じるかも。
ゲームとゲームの参加者は毎回違うので、基本的にはオムニバス形式。
そのため、回によって面白さにバラつきが出る可能性も。

バーテンダーの主人公が影が薄いし、設定自体にも謎が多いです。
おそらく、少しずつ明かされていくものだと思われますが、ゲームと人間ドラマの部分が面白いので、
正直、そっちにはあまり興味が無い。

まだ荒い部分もありますが、閉塞感のある昨今のTVアニメに新鮮な空気を流し込んで欲しいですね。
こちらも見応えのあるアニメなだけに、放送時間が悔やまれます。



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