冴えない彼女の育てかた見ました。
  《作品概要》(公式HPより抜粋)

オタク高校生の「安芸倫也」は桜舞い散る坂道で、ある少女と運命的な出会いをする。インスピレーションを受けた倫也は、その少女をメインヒロインにしたギャルゲーの制作を思いつき、同学年の美術部エース「澤村・スペンサー・英梨々」と学年一位の優等生の先輩「霞ヶ丘詩羽」をスタッフに迎えようと邁進する。そんなある時、倫也は運命的な出会いをした少女が、特に目立たない普通のクラスメイトの女子「加藤恵」だったことを知り、愕然とする。
倫也は加藤恵をゲーム中で絶対的なヒロインにしようと決意するのだが…。

 ❏ 揉ミタイナ

いわゆる、ハーレム系ちょいエロラブコメアニメ。
第一印象は、大方の人が感じているのと同じく「ノイタミナでやる必要があるのか?」ということ。
こっち系統はTBSやMXに任せて、ノイタミナは尖った作品に挑戦すればいいのに。


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ノイタミナは他局には真似出来ない、儲け度外視で挑戦的な作品が作れる唯一の枠ですし。
実際、その結果として大ヒットした作品や印象に残る作品も多い。

大当たりか大ハズレかのギャンブル性が魅力なのに、無難な萌えアニメを作られても何の意味も無い。
ノイタミナにはノイタミナにしか出来ないアニメを作ってもらいたいところです。

・・・とは言いつつも、ノイタミナが萌えラブコメを作ったらどうなるのか?という点においては、
非常に興味深いのも事実。
実際、普通のラブコメよりはかなり凝ってる印象です。
初回放送から、いきなりキャラ紹介を兼ねた通常ならテコ入れ用のアニオリ回を持ってくるあたりは、
さすがノイタミナ。
なかなかやってくれます。

また、サービスシーンが思ってた以上にエロい。
入浴シーンに謎の白い光や湯気を使わずに大事な部分を隠してますし、ポーズにも色気がありました。
細かいフェチの話になりますが、お乳様が自然な形で弛んでいるのも◎。
そして、地味だし表現が難しいからアニメではなかなかお目にかかれない「ブラチラ」を使用したエロまで
盛り込んでくるとは。

おそらく、視聴者を惹きつけるための初回限定サービスだと思われますが、単なるサービスシーンに
これだけ力を入れるということは、他の部分にも期待が持てるのかも。

 ❏ アニメのテンプレ化

アニメというより、その原作の問題かもしれませんが、ここ数年はアニメのテンプレ化が
急速に進んでいるように感じます。
  1. (ハーレム)学園ラブコメ
  2. 中二系(ハーレム)バトルファンタジー
  3. ゆるふわ日常系
  4. ロボット戦争系
  5. 女子向け美少年系
新アニメの7~8割がこの5系統に収まるのではないでしょうか。
アニメ初心者がどのアニメからでも新規参入し易いという長所はありますが、そういう作品は
せめて5割程度に抑えてもらいたいところ。
しかも、キャスティングまで似てる作品が多いから、少しでも気を抜くとストーリーやキャラが
ごっちゃになって困る。

さらに、主人公がオタクという設定もかなり増えました。
今の時代に合わせてのことなのだと思いますが、「見てる人たちがオタクなんだから、主人公も
オタクにしちゃえば勝手に共感してもらえるんじゃね?」という安直な考えが見え見え。
たくさんある中の幾つかなら構いませんが、右も左もそうなってしまうと新鮮味もへったくれもありません。
そもそも、自分がオタクなんだから、アニメでくらいはオタクじゃない人生を経験させてクレヨン。

もちろん、新しいものを創作する難しさは重々承知しておりますが、もっと既存の枠からはみ出す
くらいの勢いを持ったものが見たいですよね。
原作が不足してるなら、無理に作らなくても良い気がするのだけれども。
「これは!」と思った作品だけに一作入魂した方が制作・視聴者共に嬉しいのでは。
そろそろ量より質の時代に転換していかないと、視聴者に飽きられそうで心配。

 【まとめ】

題材そのものは、これといって新鮮味がある訳ではありません。
ですが、そういう作品をノイタミナがどう料理するのか?というのが最大の見どころかと。
わざわざノイタミナ枠で作るくらいなんだから、何らかの秘策があるということでしょう。

ただ、これがもし成功したとしても、ノイタミナをラブコメばかりにはして欲しくない。
ノイタミナには、「こんなアニメ、俺しか喜ばないわ」っていう作品を作り続けて欲しいです。



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