ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル見ました。
  《作品概要》(公式HPより抜粋)
魔禁法。魔術および、魔術訴訟に関する法。
そして、その事案は魔法廷で裁かれる。
2018年、東京。人間と魔術使いが共存する世界。社会秩序を守るのは警察。
魔術使いの被告を弁護するのは、弁魔士。
これは、最年少弁魔士・須藤セシルと、彼女を取り巻く仲間たちの物語である。

 ❏ 熱血硬派セシルくん

奇才・梅津泰臣氏が、ガリレイドンナよりも力を入れて作っている(と思われる)作品。
知る人ぞ知る名作アニメ「MEZZO」に近い雰囲気をそこかしこに感じます。



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萌えやエロの要素もあるとはいえ、ベースとなる物語は超硬派。
刑事事件での裁判を中心に描いているため、小難しい言葉や法廷でのしきたり等も多く、全体的に
やや大人向けな印象。
それに加えて、この世界での専門用語(ウドや魔禁法)も当たり前のように使われており、しかも
作中でのそれに対する説明が不足しているため、初見時の敷居は高い。

また、普通の弁護士モノだと画的に地味でアニメ向きではないため、ド派手な魔法やバトル要素を
加えているのですが、若干の盛り込み過ぎ感はあります。

ですが、それらを理解できるようになれば確実に面白くなります。
というか、自分の好みに合いそうならば、自分から擦り寄ってでもググって理解するべき。
それくらいの価値があるかと。

基本、1話完結型の構成なのですが、事件の内容から法廷での闘争、真相の解明までを
すべて1話でやってのけるため、非常に中身が濃いです。
予告を削って、その分の数十秒すらも本編に割いているくらい。
毎回毎回「話がよく出来てるなぁ…」と感心するばかり。

 【まとめ】

背景を始め、あらゆる部分にCGを多用しています。
また、キャラデザも梅津氏特有のクセのある絵柄のため、ビジュアル面での好みは分かれそう。
しかしながら、内容は硬派で見応えのあるものなので、それだけでスルーはして欲しくない。

中高生向けの萌えアニメよりは、「THE UNLIMITED -兵部京介-」や「サイコパス」のような
大人向けアニメが好きという方ならば、確実にハマると思います。
弁魔士という特殊な設定ではあるものの、根底にあるのは人間ドラマ。
それも、犯罪心理や人間関係のこじれなどのドロドロしたもの。
必ずしもスッキリする感じの結末ではなく、現実世界同様にやりきれない思いが残ることも多々。

世間的な注目度はさほど高くはないようですが、原作無しのオリジナルアニメでこれだけの完成度に
仕上げるのはさすがの一言。
ガリレイドンナがややスベリ(失礼)したこともあり、梅津氏の評価が揺らいでますが、むしろ
こっちが本命かと。



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