凪のあすから見ました。
  《作品概要》(Wikipediaより抜粋)

かつて全ての人間たちが海の中で普通に呼吸し生活を営んでいた世界があった。
だが、ある時を境として陸に上がって生きる人たちも現れ、やがて人の世界は海と陸の二つに分かたれた。
そんな海の世界で生きる四人の少年少女-先島 光、向井戸まなか、比良平ちさき、伊佐木 要は、ある理由から陸の世界にも行く様になる。そして陸に生きる一人の少年・木原 紡と出会い、交流し、そして心と心を深く結んで行く。


 ❏ これぞP.A.WORKS

「花咲くいろは」や「TARITARI」の流れを汲む、P.Aオリジナルのアニメ。
それら2作品が好きだった方には、胸を張ってオススメできます。



個人的に、P.Aアニメは原作モノよりオリジナルの方が好きなので、今作にも密かに注目していました。
そして、その期待を裏切らない作り。
P.Aオリジナル特有のあの優しい雰囲気というか、空気感。
そして、複雑な人間関係と分かりやすく丁寧な心理描写。

今回は設定がやや特殊ですが、恋愛や友情等の人間ドラマを描くという根本は変わっていません。
差別とまではいかなくとも、異文化間の偏見やしきたり・対立等をテーマとしているだけに、これまで
よりはやや重めな話になりそう。


 ❏ こまけぇこたぁいいんだよ!

海の中で暮らす人々が中心の話ですが、そこに引っかかる人は向いてないかも。
例えば、物理法則がどうとか、重力がどうとか、水中なのに音がどうとか。
そこにいちいちツッコミを入れてたら、この作品の本当の面白さを見逃します。
水中ということ以外は普通の人間世界とほとんど変わらないので、余計に気になってしまうのも
分かりますが、そこは考えない方が素直に楽しめます。

地球じゃないかもしれないし、海も我々の知ってるような海の概念とは異なるものかもしれませんし。
どちらかというと、おとぎ話や童話的な世界観と言うべきでしょうか。
なので、そういうものだと割り切って見た方が楽かも。


 【まとめ】

相変わらず、間の使い方が良く、テンポも良いため、30分間ダレることがない。
どれとは言わないけど、それが下手なアニメは途中で見る側の集中力が切れたり、30分がとても長く
感じたりしてしまうので、最後まで快適に視聴させる工夫はとても重要です。
そして、引きが上手い。
雑誌連載のマンガのように、毎回あえて続きが気になるような引きを作って終わるので、
次週が待ち遠しく感じます。

おそらく、「禁断の恋」がメインテーマとなりそうですが、それ自体は斬新ってほどではありません。
ただ、それがP.Aの手によって、どんな風に作り上げられるのか、には非常に興味があります。
少々気は早いですが、何となく過去作のような前向きな終わり方ではなく、号泣しそうな展開に
なりそうな予感。
2クールの予定なので、かなり密度の濃いものが出来そうですし。


凪のあすから
↑今すぐ見たい方はこちら



<アンケートにご協力ください>
Q.このアニメ感想記事は参考になりましたか?