織田信奈の野望見ました。
戦国武将が萌えキャラのアニメは他にも幾つかありますが、その中では出色の出来。
後発だからこそ、それなりのものを作らないと見てもらえないということもあって、かなり力は入ってます。
内容もしっかりしてますし、それなりに作画も良いです。
所々にオッサンを含めた男性キャラが登場するのも類似アニメとの相違点。
萌えキャラオンリーにしてしまうと、萌え胸焼けするのと同時に、全体的に軽くなってしまうので、内容に深みを
持たせるという点においては成功と言えると思います。
それでもまだ、萌えインフレ感はありますが。女性キャラのロリ率が高いというのも、その原因の一つかと。

中身は結構硬派な内容で、ハーレムだけど恋愛要素は少なめ。
作者の歴史愛(もしくは戦国SLG愛)を強く感じます。
可愛らしい絵柄の割には、緊迫感のある戦闘シーンだったり、他武将とのやり取りが濃密だったり。
そこをもっと推していけば良いのに、萌え要素も捨て切れないのはご愛嬌。
戦国モノとしては、へうげものより入り易く、戦国乙女より本格的で、戦コレより戦国戦国しています。

ついでなので、作画についてのお話をしましょう。
一口に「作画が良い」と言っても、それには種類が存在します。
 1.絵が綺麗でぬるぬる動く(例:劇場版アニメ、京アニ全般等)
 2.絵はイマイチだけどぬるぬる動く(例:一部の回のSKET DANCEやNARUTO、外国のアニメ等)
 3.絵は綺麗だけど動きは少ない(例:黒子のバスケ、アムネジア等←多いので最近のものをピックアップ)
元々は1を指していましたが、その数が圧倒的に少ないため、最近ではどれか一つでも当てはまる場合に
「作画が良い」と評するようになっているようです。
個人的には、作画が良い悪いは結構どうでも良くて。
もちろん、悪いよりは良いに越したことはありませんが、それよりも「作画の安定」を求めています。
常に100点なら申し分ないのですが、現実問題としてそれは難しく、頑張り過ぎるとどこかでツケが回って来る。
同じ予算と人員を割けるのであれば、1話100点→2話60点→3話70点→4話90点・・・という作画よりも、
1話から13話までオール80点の方が好みなのです。
アニメって何回も見返すことが多いので、どの部分を見ても同じ絵であって欲しい。
で、このアニメがどれに当てはまるかというと、OPと序盤の数話は1で、その後は3ですかね。
絵の綺麗さは保っていますが、動きは明らかに落ちました。
それでも、見せ方を工夫することで、あまり作画が落ちたように感じさせない。
動く絵に細かいズーム&スライドを組み合わせていることで、より動いているように見せている。
ただ、画面を揺らす演出を多用しすぎではなかろうか。
ここぞという場面で使う分には効果的で良いのですが、あまり多いと効果が薄れてしまうので、せめて
1話1回ペースに。
あと、背景やモブも手を抜かずに描くことで見栄えも良くなっています。各種エフェクトも効果的。
まとめると、「作画が良い」と言うよりは「作画が良く見えるように工夫している」って感じですね。
まぁ、実際の所がどうであれ、結果として視聴者が満足していれば、それが正解。
あれこれ書いてみましたが、正直なところ一定のレベルさえ保っていれば、作画はそんなに気にしてません。
必ずしも、作画が良いアニメ=名作という訳ではないですから。

非常に硬軟のバランスが取れている作品。
締めるところは締めて、萌えるところは萌えてとメリハリもシッカリついています。
無駄に露出度が高いとか、誰がどの武将なのか分かりづらいとか、サルがどうしてこの世界に来て、
何故武将が萌えキャラなのかという点の謎解きに触れる気配が無いとか、気になる部分も無くはないです。
それでも、トータルではプラス。
ブヒラーはもちろん、歴史好きの方も楽しめる要素が多いので、気になる方は見ることをオヌヌメします。

織田信奈の野望公式HP


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